2024/08/09 16:52
◎音楽におけるサンプリングとは
音楽制作で行われる【サンプリング】とは、元々ある楽曲や音源の一部を切り出し
それを新たな楽曲の一部として用いる手法のことを指します。
既存の音楽をそのまま使用するだけでなく、独自の解釈で新しい音楽を
生み出すことができ、現在まで様々な曲で使用されています。
◎どこまで使用して良い?
サンプリングする際には、必ず著作者への使用許可が必要になります。
過去には著作権問題で、著作権料を高額請求されるケースもありましたが
現在においては、サンプリングされたものは必ず著作者へ許可を得るか
著作権料を支払い制作をされています。
もしある曲の一部を使用して楽曲制作をしたいと無断でサンプリングした場合、
違法になってしまいますので必ず許可をとるよう注意しましょう。
◎サンプリングとパクリの境界線
サンプリング曲だということを知らずにサンプリングされた曲を聴いた場合
『これはパクリなのでは…?』と思う方もいるかもしれません。
しかし上記でご紹介した通り、サンプリングは正当な手順を踏んで
新しい音楽の1フレーズとして使用されています。
パクリは、他人の作品を自分のものとして提示するものですので
そこには原曲に対する敬意や再解釈などはなく、ただの盗作になります。
パクリだと思った曲がサンプリングされた曲だという可能性もありますので
クレジットもしっかりチェックしてみましょう。
◎クラッシック音楽をサンプリングした人気KPOP曲
実は2022年のKPOPでは、クラシックをサンプリングした楽曲が多く発売され
どれも人気となりその年のトレンドのようにもなりました。
◆Red Velvetの「M1 Feel My Rhythm」→チャイコフスキーの『くるみ割り人形』
◆(G)I-DLEの「Nxde」→オペラ『カルメン』の挿入歌ハバネラ
◆BLACKPINKの「Shut Down」→パガニーニの『ラ・カンパネラ』
などなど
厳密にはそれ以前もクラシックが使用された曲もちらほら出ていたのですが
上記3曲は特に大ヒットしています。
クラシック曲が使用されることにより、少し高級感がでるというか
聴き馴染みがありながらも壮大なイメージにできるような
そんな印象がありますね。
◎まとめ
今回は音楽制作の上で使用されるサンプリングについてのお話でした。
曲の表現の幅は広がりますが、著作権などの問題があるのも事実です。
・原曲や制作に関わった方へのリスペクトは忘れずに
・全く同じではなく、自分なりの解釈をする
を意識して、音楽制作の手法として試してみるのも良いかもしれませんね。