2025/04/25 18:30

TikTokやInstagram ReelsをはじめとするSNSの音楽トレンドは、楽曲ヒットの新しい指標となっています。
特にZ世代(1997年以降生まれ)の間で"バズる"音楽には、いくつかの共通した特徴が見られます。
今回は、2025年のSNSヒット曲に見られる共通点を分析し、DTMでの作曲にどう活かせるかを解説します!

★なぜZ世代に刺さる?SNSと音楽の相性
Z世代は、スマホネイティブかつ動画コンテンツに親しんだ世代。
TikTokやYouTube Shortsでは、数秒で「いい!」と感じられるような音楽が求められています。

【SNS向け音楽の特徴】
・冒頭数秒で印象に残る
・15〜30秒で完結するキャッチーなフレーズ
・映像とセットで楽しめる(ダンス・リアクション・メイク動画など)

★バズる楽曲の音楽的共通点(2025年)
SNSで流行する楽曲には、次のような特徴が多く見られます。
【テンポ:速すぎず遅すぎない、100〜120 BPM】
・ダンスにちょうど良く、ノリやすいテンポ。
・2025年もミドルテンポ〜少し早めのBPMが主流。

【メロディ:繰り返しとフックの強さ】
・シンプルで覚えやすい。
・同じフレーズを繰り返すことで印象付ける。
・フック(サビ)部分が最初に来る「頭サビ構成」も人気。

【コード進行:感情を動かす定番進行】
・王道進行(I-V-vi-IV)
・カノン進行(vi-IV-I-V)
・I-bVII-IV(爽やかロック系)
・シンプルで耳馴染みがよく、短時間で感情移入しやすい。

【リズム:スウィング感 or シンコペーション】
・少しズレたリズムやグルーヴが中毒性を生む。
・ボーカルにリズム的な変化(ラップ、口ずさみやすいフレーズ)を持たせると◎。

【サウンド:ミニマルでトレンド感のある音色】
・シンプルなトラックにエモーショナルなボーカル。
・Lo-fi、Hyperpop、Jersey Clubなど、サブジャンルの要素をうまくミックス。


★DTMで活かせる作曲のヒント
Z世代やSNSユーザーに響く楽曲をDTMで作るには、以下の点に注目しましょう。

1.頭サビ構成で作る
サビを最初に持ってきて、冒頭10秒で惹きつける。
イントロは最小限、すぐにフックへ!

2.短くキャッチーなループを作る
15〜30秒のループに耐えられるサビを作る。
TikTok用に短いバージョンを先に作るのもアリ。

3.ボーカル処理で印象を変える
オートチューン、フォルマント加工、サンプル切り貼りでユニークな音作りを。
バイラルヒットは“声の加工”で印象を強めるケースも多い。

4.音数を絞って抜け感を演出
SNSではスマホスピーカーで聴かれるため、低音よりも中高域が勝負。
キック・ベース・ボーカル・パッド程度の構成で十分。


★2025年の注目トレンドワード
#spedupsong(スピードアップ加工)
#slowedandreverb(スロウ+リバーブ)
#jerseyclub(バウンシーなビートが人気)
#sadcore / #emoRap(内省的な歌詞とシンプルな構成)

これらのトレンドを意識して制作・アレンジすることで、SNSでの拡散力がアップします!

★まとめ
"バズる"音楽は偶然ではない!
Z世代が反応する楽曲には、明確な理由と構造があります。

🔹 テンポ・メロディ・コード進行に"中毒性"を。
🔹 SNSの尺と構成を意識して設計。
🔹 少ない音数で洗練されたサウンドに。

"バズる"ことを目的に作るのではなく、「短時間で心を掴む」工夫をDTMに落とし込むことが重要です。
時代に合ったアプローチで、自分の音楽をSNSから広げていきましょう!